昭和21年、当時保護団体知多学園に奉職していた初代理事長、磯部茂は、 戦災孤児や非行により保護された少年の行動を見て、一旦非行化してしまった 子どもたちの更正がいかに難しいかを悟り、幼児のうちに教育した方がより効果的であると考え、幼児の入所施設として開始しました。
1954年(昭和29年) 4月
初代理事長磯部茂が、常滑市に幼児入所施設として八波寮を設立
1966年(昭和41年 )5月
社会福祉法人 知多学園 認可
1975年(昭和50年) 4月
児童養護施設 松籟荘 開設
1982年(昭和57年)12月
八波寮 鉄筋コンクリート2階建増築
2008年(平成20年) 4月
地域小規模児童養護施設 瀬木児童ホームゆう愛 開設
2019年(平成31年) 4月
地域小規模児童養護施設 瀬木児童ホームゆう愛 移転
移転に伴い、「山方児童ホームゆう愛」に名称変更
2021年(令和3年) 4月
「クローバーライト」として常滑市山方町に移転
地域小規模児童養護施設 山方児童ホームゆう愛を、分園型小規模児童グループケアに変更
2021年(令和3年) 7月
分園型小規模グループケア 斧口(よきぐち)児童ホームゆう愛 開設
児童養護施設とは
児童養護施設とは、児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。
予期できない事故や災害、あるいは両親の離婚・病気、また不適切な養育を受けているなど、様々な理由により、家庭において養育することが 難しい子どもたちがいます。
児童養護施設はこうした状況にある2歳から18歳までの子どもたちを、児童福祉法や児童憲章の基本的な理念に沿って、子どもたちの幸せと心豊かで健やかな成長を見守り、社会的な自立を支援しています。
児童養護施設では、児童指導員・保育士が子どもたちの生活を支援しています。
他にも、家庭支援専門相談員、個別対応職員、心理士、栄養士など、専門職員も子どもたちの支援に携わっています。
クローバーライトはどんなところ??
クローバーライトは、知多学園 八波寮の70年の歴史を経て、2021年(令和3年)4月に新規移転をし、それに伴い、『八波寮』から『クローバーライト』に名称変更しました。
2016年(平成28年)に改正された児童福祉法の理念のもと、「新しい社会的養育ビジョン」の取り組みを通じて、「家庭的養育優先原則」を徹底し、子どもの最善の利益を推進するため、小規模かつ分散化、高機能化及び多機能化・機能転換の推進、子どもたちの自立支援の充実を図れる環境が必要であると考え、新施設を開所することとなりました。
本体内の小規模グループケアを2ユニット配置し、自立支援も含め、家庭的養育の促進を図ります。
本体施設内には、外部の方々にもご利用いただける多目的ホールを設置し、社会的養護を目指したワークショップや会議を開設できるようになりました。
クローバーライトの基本理念
1ユニット6人とし、小学生以上は個室もしくは2人部屋で生活をしています。それぞれのユニットで、子どもと職員で話し合いの場をもち、子どもたちの希望も取り入れながら、ルールを決めています。自分たちの生活を自分たちで考え、暮らしていけるよう支援しています。
食事は、それぞれのユニットで、職員がメニューを考え調理をしています。誕生日には、誕生日の子のリクエストしたメニューを作り、みんなでごちそうを囲んで誕生日のお祝いをします。季節の行事や食材を意識したメニューを考え、食育にも努めています。
一日の様子
6:30 起床
6:45 朝食
7:30 登校
12:00 昼食
15:30 下校、学習、自由時間、おやつ、入浴(小学生)
18:00 夕食
19:00 入浴 (中高生)、自由時間
22:00 消灯、就寝
※ユニットにより、多少時間帯は異なります。
余暇活動
クローバーライトでは、職員がコーチとなり、ソフトボールやフットサルなどスポーツ活動に力を入れています。また、野球やサッカー、バドミントンなど、地域のスポーツチームに所属している子どもたちも多くいます。基礎体力を向上させることや、地域の方々との関わりの中で、社会性の向上を目指しています。
その他にも、各季節の行事や招待行事等が行われています。地域のお祭りや清掃活動にも積極的に参加して、地域との交流に努めています。
安心・安全な生活を送るために
子どもたちが、安心・安全な生活を送るために、生活の基本ルール(グランドルール)を定めています。
(1)暴言、暴力をしない
(2)人の部屋に入らない
(3)物の貸し借りをしない。物をあげない、もらわない。
上記のルールを、職員も子どもも守って生活をします。
権利ノート
- あなたは、かけがえのない一人の人として、大切にされます。
あなたもクローバーライトで一緒に生活する友達や地域の人たち、一人ひとりを大切にしてください。 - あなたは、クローバーライトの職員や児童相談所の先生が自分のことをどのように考えているかを知ることができます。間違って理解されていたり、自分の考えと異なっているときは、良く話し合いましょう。
- あなたは、自由にものごとを考えたり、自由に宗教を信じたりすることができます。
このため、他人の権利や自由を妨げたり、迷惑をかけたりしないでください。 - あなたは、家族とあったり、手紙を書いたり、電話をかけたりして交流を続けることが出来ます。
でも、あなたの心を傷つけてしまうことがあるときは、会わせてあげられないこともあります。 - あなたは、自分の意見や希望について、何でも自由に言うことができます。
あなたも他の人の意見や考えを大切にしてください。 - あなたは、新聞、本、テレビ、ラジオなどさまざまなものから、いろいろなことや考え方を知ることができます。
でもあなたの心や体のためにならないものもありますから、「だめだよ」といわれることもあります。
どうしていけないのかわからないときには、「どうして」と聞いてください。ちゃんと説明します。 - あなたのプライバシー(家族の事や自分の記録など個人的な秘密)は、大切に守られています。
あなたも、他人のプライバシーを守り大切にしてください。 - あなたは、生まれたときのことや、育ってきたときのこと、また家族のことについて知ることができます。
でも、あなたの心を傷つけると思われる時には、あなたが成長するまで、お話できないこともあります。 - あなたは、殴られるなど痛い目にあったり、いじめられたり、仲間はずれにされたり、食事やおやつを抜かれたり、名誉を傷つけられたりすることはありません。
あなたも、他の人をいじめたり、傷つけたりしないでください。 - あなたは、健康で元気に成長できるように、クローバーライトでは、栄養のある食事、ゆっくり休める住まい、清潔な寝具、必要な服などが用意されます。
- あなたは、食事、洋服、住まいのことなどについて、希望や意見を言うことができます。
職員とよく話し合い、健康で元気に楽しく生活できるようにしてください。 - あなたは、進学だけでなく、資格をとるための勉強や職業につくための体験実習などを受けることができます。
- あなたは、考えていることを、人に話したり、歌ったり、絵にするなどで表現することができます。
さらにスポーツなどいろいろなレクリエーションを楽しんだり、またそのためのグループを作ることができます。
- これらのことをあなたが実現できるように、クローバーライトの職員はできるかぎり応援します。
- ただ、このことでほかの人に迷惑をかけたり、人の心を傷つけるようなことはしないでください。
1. 実習の心構え
実習の目的をしっかりと確立してください。
ただ単位を取得する為の実習にならないように、「この実習で何を学ぶのか」「この実習で何を体験するのか」日々計画を立て、しっかりとした目標を定め充実した実習になるようにしてください。
※プライバシー保護のため、施設で得た個人情報は、絶対に外部に漏らさないでください。(守秘義務)
2. 実習の心得と準備
実習に際しては、まず事前訪問を行い、施設の所在地、所要時間、利用交通機関を把握しておいてください。
また、持ち物、食費、その他必要経費の確認もしておいてください。
(1)提出書類
1.誓約書、2.検便結果報告書(O-157含む)、3.健康診断書
(2)持ち物
1.エプロン、 2.メモ帳、筆記用具、ノート、 3.印鑑、 4.名札、 5.雑巾4枚、 6.運動靴、 7.スリッパ(上靴)、 8.雨具、 9.着替え、 10.洗面具、 11.ハンガー、 12.洗濯ひも、 13.日用品、 14.ドライヤー、 15.保険証、 16薬(必要な方)
(3)必要経費
1.食費:(朝食)176円(昼食)297円(夕食)319円
※実習時間外の食事は、各自でご用意ください。
2.雑費:(日帰り)230円(宿泊)610円
3. 実習態度
(1)時間は厳守し、余裕を持って行動に移してください。
(2)元気のよい挨拶をしてください。
(3)服装は特に指定はありません。実習に適した服装で臨んでください。
(4)だらしのない格好や露出の多い服装は思春期の児童もいるため控えてください。
(5)化粧は控えめに、マニキュア、香水や指輪、ネックレス、ピアス等の装飾は禁止です。
(6)環境美化に配慮し、ごみ拾いなど清掃を心掛けてください。
(7)自分の力を過信せず、職員の助手的立場で児童の日常生活、施設の概要、職務内容、職務遂行の仕方を学んでください。
(8)職員の指導、助言は素直に受け入れ、疑問に思うこと、理解できないことはそのままにしないで気軽に質問してください。
4. 児童対応での配慮
(1)無断で児童居室に出入りはせず、ノックをし、児童に許可を得てからにしてください。
(2)性的虐待等の理由で入所している児童もいるため、異性に対しては過剰な接触は控えてください。
(3)児童を呼ぶ際は呼び捨てにせず呼ぶようにしてください。
(4)児童の対応が無理だと感じたら、一人で解決しようとしないで、早めに職員の支援・指示を求めてください。
(5)児童の要求を容易に受け入れ、連絡先の交換や物品・金品などを渡さないでください。
(6)児童相談所、保護者、学校の意見を取り入れながら自立支援計画を立てて支援に携わっています。
安易に同情したり同調したりすることなく、疑問に思うことは、その都度、職員に確認しながら対応してください。
5. 実習日誌
(1)日誌の中での児童名はイニシャルで記入してください。
例:Y・Y(中3・男)
(2)記録は黒ボールペンで記入してください。
訂正をする場合は、修正テープ等を利用せず、二重線を引き、訂正印を押して、直してください。
(3)要点を明瞭簡潔に書いてください。
(4)記録は一日の実習終了後、毎日記入し、翌日実習前に提出してください。
業務上コメントをその日に書けない場合がありますが、予めご了承ください。
6. 食事について
(1)必ず手を綺麗に洗ってください。
(2)食物アレルギー、その他、体調が悪くて食べることができない食品がある場合には、事前に申し出てください。
(3)食事マナー、エチケットに配慮し、児童と食事をする時には、楽しい雰囲気作りを心掛けてください。
食費:(朝食)176円(昼食)297円(夕食)319円
※実習時間外の食事は、各自でご用意ください。
7. 宿泊について
(1)部屋の換気を良くし、天気の良い日には布団を干して清潔にしてください。
(2)整理整頓を心掛け、トイレ掃除は 毎日行ってください。
(3)実習中に出たゴミやペットボトルなどはなるべく持ち帰ってください。
(4)大声で騒いだりせず、夜には部屋のカーテンを閉め、静かにしてください。
(5)節電、節水を心掛けてください。
(6)施設敷地内は、禁酒・禁煙です。
(7)毎週火曜日はシーツ交換の日となっています。実習最終日は、利用したシーツを畳んで返却してください。
8. その他
(1)休憩時間は1時間となっています。決められた時間に休憩してください。(外出する時は必ず行き先を職員に伝えてから外出してください)
(2)自動車に乗ってくることは控えてください。
(3)健康管理には十分留意し、体調が悪くなったときは、無理をせず申し出てください。持病(喘息など)のある方は、事前にお知らせください。
(4)携帯電話・貴重品は実習中、現場に持ち込まないでください。
(5)初日に自己紹介をしてもらいますので、準備しておいてください。
(6)一日の流れを把握してください。
(7)火災や地震が発生した場合は、早急に職員に報告し、指示を受け迅速に行動してください。
※ 子どもは一つ一つ何気ない行動まで敏感に察知し、感じ取っています。その事を念頭に、積極的に子どもと関わり、多くのことを学び吸収し、よりよい実習になるよう努めて欲しいと思います。疑問点は気軽に質問して、次回に繋げていってください。
ボランティア募集してます
クローバーライトでは、子ども達と一緒に楽しく遊んでくれる方や何かを教えていただける方を募集しています
例えば…
クローバーライトの建物を見学をしたい!!!クローバーライトの子ども達と一緒に遊びたい、スポーツを教えたい!学習のお手伝いをしたい!
そのほか…
散髪ボランティア、環境整備・修繕・剪定ボランティアなど、どんな小さなことでも良いので、興味があればご連絡を下さい。
クローバーライト(ボランティア担当あて)
Tel : 0569-47-6877
ボランティア要項
1.個人情報について
*プライバシー保護の為、施設で得た個人情報は絶対に外部へ漏らさないようにして下さい。(守秘義務)
*守秘義務に関する誓約書の記入をお願いします。
2.日程・食事について
*食事:(朝食)176円 (昼食)297円 (夕食)319円
※希望する方は事前にお知らせ下さい
3. 子どもたちとの関わり
(1)元気よく挨拶をしましょう。
(2)子どもたちは遊ぶことが大好きです。
たくさん一緒に遊んでください。
(3)名前を呼ぶときは、呼び捨てで呼ばないでください。
(4)居室には入らないでください。
児童に「入って」と誘われたら「職員に入ってはいけないと言われたから。」と断っていただければ良いです。
(5)子どもとボランティアさんだけとの外出は禁止です。
(6)児童と連絡先の交換は絶対にしないでください。
その際に、「職員に教えてはいけないと言われたからと言っていただければ良いです。
(7)対応が困難だと思ったら、すぐに職員に連絡・相談してください。
(8)子どもたちと遊びたいこと・やりたいことがあれば、職員に相談してください。
(9)児童から暴力を受けたり、児童間の暴力(言葉の暴力も含む)を見たり聞いたりしたときは、速やかに職員に報告してください。
(10)公園など子ども達を連れて行く場合、職員と一緒に付き添いをお願いすることがあります。
(11)その他、洗濯や掃除などのお手伝いをお願いすることがあります。
4.ボランティアのみなさんへ
(1)爪は短く切ってください。マニキュア・香水・アクセサリーは禁止です。
(2)荷物は(鍵付き)ロッカーへ置いてください。
現場に入る際は、携帯電話・貴重品等は持ち込まないでください。
(3)施設におもちゃなどを寄贈していただく場合は、子どもに渡すのではなく、まずは職員へ渡していただくよう、お願いします。
(4)その他、分らないこと・困ったことがあれば、職員に質問してください。
5.個人情報について
施設内で知った情報、特に子どもの事は絶対に外では 話さないでください。
過去に、レストランの中や学校の中で話していた事が、隣の席の人に聞こえており、それがマスコミに漏れ、大事件につながることがありました。
みなさんや未成年の方は、保護者にも責任が及びますので、個人情報・守秘義務は厳守しましょう。
6.アンケート記入のお願い
*クローバーライトでは、ボランティアの輪を広げていきたいと思っています。 アンケートの記入をお願いします。
7.寮内の案内・説明
*実際に寮内を見ていただきます。
8.その他
もっと詳しく聞きたい場合はクローバーライトボランティア担当までお願いします。
☆子どもたちとたくさん遊んでください!!
支援をお考えの方
1.寄付金を贈りたい方
児童福祉施設の運営は、国や県からの措置費でまかなわれており、基本的な予算が決まっています。
しかし、子どもの生活環境を整えるための資金、余暇活動のための資金、施設退所後の生活支援のための資金など、施設の運営には多額の資金が必要となります。
ご寄付の使い道についてはご相談をさせていただきますが、子どもたち、また子どもたちを養育する職員のために活用させていただきます。
寄付をご希望の方は、事前に施設にご連絡ください。
2.物品を贈りたい方
施設として必要としているものを、児童福祉の架け橋のサイトにリストアップしております。
物品の寄贈をご希望の方は、下記サイトよりご購入いただけます。参考にしていただけると幸いです。
そのほかの物品で、寄贈を希望の方は、施設までお問い合わせください。よろしくお願いします。
○施設が必要としている物品の一例…
食料品(お菓子、お米、野菜、果物)
消耗品(シャンプー、ボディーソープ、歯磨き粉、ティッシュ、トイレットペーパー、生理用ナプキン、タオルなど)
学習教材、ノート、筆記用具、おりがみ、画用紙、ぬりえ、室内遊び道具、外遊び道具、学校用くつ下、学校用靴、衣類、自転車(中古でも必要な場合があります)
※児童養護施設へのご寄付・ご寄贈については「児童福祉の架け橋」(http://jidoufukushi.jp)のサイトにも詳しく掲載されていますので そちらもご覧ください。
https://jidoufukushi.jp/support/index.html
第1条 個人の尊厳の尊重
わたしたち職員は、すべての基本的人権を積極的に擁護し、利用者一人ひとりかけがえのない大切な存在として尊重します。
第2条 生活者としての権利擁護
わたしたち職員は、サービス提供者として、意識を高く持ち、一方的な提供ではなく、利用者本位のサービス提供者となるよう努めます。
第3条 プライバシーの尊重
わたしたち職員は、利用者に関するプライバシーの保護に配慮し、そのための環境を整えるよう努力します。また、個人の情報が流出、無断使用されないよう努めます。
第4条 不当に財産が侵されない権利の尊重
わたしたち職員は、利用者の年金、預金および所持金等が不当に侵害されることなく適切に処理、管理されることを保障します。
第5条 体罰・暴力・虐待の禁止
わたしたち職員は、サービスの提供において、体罰・暴力・虐待を絶対におこないません。
第6条 身体拘束へと至らない質の高い生活が守られる権利の保障
わたしたち職員は、福祉サービスの提供において、虐待等の早期発見に努め、人権擁護にむけて積極的な対応をします。
第7条 法令遵守
わたしたち職員は、法令を遵守し、地域の一員として行動すると共に地域社会の発展と社会貢献に努めます。
住 所:〒479-0825 愛知県常滑市山方町6丁目140番地 電 話:0569-47-6877 FAX:0569-47-6878 メール:968light@chita-gakuen.or.jp 【交通機関】 名鉄常滑線 常滑駅より徒歩25分 |
電話:0569-47-6877
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